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院長
歯科にはあらゆる疾患の人たちがやってきます。
全身の疾患がある人もいれば、ない人もいます。
そして、私たち歯科医師は、そんな患者さんを見ながら毎日、歯科治療をしています。
問題はその時に、何を見ているかだと、私は考えます。
大学卒業後、研修医として研鑽を重ね、クリニックでさまざまな治療を経験させていただきました。休日にはセミナーや勉強会に積極的に参加し、真面目に勉強しながら腕を磨いていました。「患者さんにもっと喜んでもらえる歯科医師になりたい」との思いで治療に専念。新たな人との縁もつながっていきました。順風満帆で日々成長できているつもりでいた私でしたが、実は、精神的に不安定な状況が続いていました。睡眠不足、過労、極度の緊張の連続、毎日の栄養ドリンクの服用による血糖値の乱高下で、副腎に大きな負担をかけていたのです。副腎の疲労はストレスに勝てない体を作ります。仕事に行かなければならないとわかっているのに、行こうとすると動機や不安に襲われ家から出られない。結局、私はクリニックを退職。挫折でした。
そのタイミングで出会ったのが、師匠であり目標であり、敬愛する飯島国好先生でした。飯島先生は、患者さんの全身を見て歯科医療を行い、患者さんの人生や価値観にまで影響して幸せにできるような方です。飯島先生の姿勢にふれ、「私も虫歯や歯周病などの治療だけでなく、患者さんの生活や人生を考え、悩む歯科医師でありたい。
歯科医療を通じて患者さんを幸せにできるような歯科医師でありたい」との現在の指標が定まったのです。
物事はすべて因果、つまり原因があって結果につながっていると考えると、病気とは現在に現れた症状で、その原因は過去から現在に至るまでのどこかにあるのだと考えられます。いわゆる治療行為とは、原因、もしくは症状に対してアプローチして、健康な状態に戻すことをいいます。
一方、予防とは、現在に現れている原因から未来に起こりうる病気、疾患を予見し、目の前の原因を除去することで未来の疾患を防ぐことです。こうした時間軸を考えた、過去、現在、未来にかけてのストーリーを読み解くことが、予防医療には最も重要な視点なのです。
仏法の言葉に、「過去の因(いん)を知らんと欲せば其の現在の果(か)を見よ、未来の果を知らんと欲せば現在の因を見よ」という言葉があります。簡単にいえば、「過去の原因を知りたいと思うなら、その現在の結果を見なさい、未来の結果を知りたいと思うなら、その現在の原因を見なさい」という意味です。
この視点こそが、予防の考え方に通じていくのだと思うし、これからの歯科医療もそうあるべきだと思っています。
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