アクリアデンタルクリニック管理栄養士による栄養通信
~コンビニ食の選び方~
コロナ渦で食事の形態も変わってテイクアウト商品の数がどんどん多くなってきました。
今回はコンビニの食品の選ぶ際の注意点についてお話します。
以前は、コンビニ食というと、手軽に買えるけれど、栄養が偏るイメージもありましたが、今はヘルシーメニューや糖質控えめ商品など健康志向な商品が多く並んでいます。
また、食品添加物や保存料が多いイメージもありましたが、最近では、物の流通が良くなり、食品添加物や保存料が少ない商品も出てきています。
選ぶ際に大切なのは、主食+主菜+副菜という選び方です。
主食のおにぎりやパン、麺類のみの購入ではなく、肉や魚、野菜もバランスよく摂ることが理想です。
主菜のおすすめは、サラダチキンです。
コンビニを代表する人気商品であり、各チェーン店がそれぞれ自信作をラインナップしています。糖質は1g未満で、たんぱく質が25g以上摂れるものが大半です。
ハーブ味やレモン味など、様々な味付けが用意されているので飽きにくくなっています。保存料・合成着色料不使用で国産鶏を使用したものも販売されているので、よく表示を見てみて下さい。
魚類では、焼き魚はもちろんですが、缶詰もおすすめです。
特にサバ缶は栄養価が高く、1缶で約25gのたんぱく質を摂ることができます。
サバ缶は糖質が多めの味噌煮より、水煮を選ぶとより健康的です。
生のサバは焼く、煮るなどの調理過程でEPA、DHAが減少してしまいます。サバ缶であれば調理過程での損失が少なく、しっかりとサバの栄養を摂ることができます。
サバ缶は骨まで食べられる為、カルシウムを豊富に摂取できるのも利点です。高い栄養価で、調理せずにそのまま食べることができる為、非常食としても注目されています。
この他、ゆで卵、温泉卵、チーズ、枝豆、冷や奴、納豆などもたんぱく源となります。チーズはプロセスチーズより、カマンベールチーズやチェダーチーズなどのナチュラルチーズがおすすめです。
プロセスチーズに含まれる乳化剤は、健康維持に関わる腸内環境を乱す恐れがあると言われています。
副菜は多くの野菜が入っているサラダ、ブロッコリーなど緑黄色、野菜のグリル
などがオススメです。豚しゃぶしゃぶ肉、チキン、ツナ、ゆで卵などをトッピングしたボリュームのあるサラダだと、たんぱく質も補えて一石二鳥です。
ここで注意したいのが、ポテトサラダ、かぼちゃサラダ、マカロニサラダなど糖質がメインになっているサラダです。
これらの商品は腹持ちしますが、糖質が多く・野菜の量が少ないため、あまり好ましくありません。できるだけ野菜が多く入っているものを選びましょう。
コンビニに限らず、市販の惣菜は賞味期限を長く保つために食品添加物が多く含まれている場合があります。
食品添加物は人体への影響が危惧されており、中毒性があるともいわれています。表示をよく見て考えて選ぶようにしてください。
コロナ禍で外食ができず、コンビニやスーパーでの購入も増えてきているとは思いますが、主食だけ選ぶのではなく、主菜や副菜も選んで健康で楽しい食事にしましょう。
アクリアデンタルクリニック 管理栄養士 落合いろは